吐きけ・嘔吐がある!~漢方療法!ツボ刺激!
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今回は「吐きけ・嘔吐がある-3」の漢方療法(2)のご案内です。
吐き気や嘔吐は、誰にでも経験したことがあるでしょう。
この症状は胃のあたりがムカムカして不快感をおぼえます。
そこで、サンザシの実が吐きけの症状によく効きます。
サンザシの利用法は、10月ごろ完熟前のサンザシの実を採取し、日干しにしてよく乾燥させ保存しておきます。
小なべに水100mlを入れ、乾燥させたサンザシの実5~6個を加えて、5分程度煎じます。
この煎じ汁を冷まして飲むと、吐きけが治まります。
吐きけ・嘔吐がある
吐きけ・嘔吐の漢方療法(2)
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
普通以上の体力がある人に使用します。
胃がもたれて、みぞおちがつかえ、吐きけをもよおして軽い胃痛があるとき、また、お腹がゴロゴロ鳴るなどの症状が目安になります。
茯苓沢瀉湯(ぶくりょうたくしゃとう)
口渇と嘔吐が重要な目安となります。
胃内停水があり、尿量が少なかったり、頭痛、動悸、めまいの症状のある場合に用います。
吐きけに効くツボ刺激
昔から吐きけを解消するとされている特効ツボは、首のつけ根の「気舎」と、耳の下の「天容」といわれています。
そのほかにも、足の膝下あたりにある「三里」というツボで、ここは胃のエネルギー循環系である胃経に良く効くツボです。
もうひとつ欠かせないツボは、足の第2指のつめのすぐへりにある「厲兌(れいだ)」です。
この「厲兌」を指圧します。
また、吐きけに効果のあるツボは、お腹ではみぞおちのすぐ下の「巨闕(こけつ)」と「不容(ふよう)」、背中の「胃兪(いゆ)」、へそとみぞおちの間にある「中(ちゅう)かん」、などです。
これらのツボを指圧マッサージして刺激を与えます。
胃腸病などで起因する吐きけや嘔吐、または精神的なもの、神経症に効果があります。
しかし、食あたりが原因で起こった場合には、むしろ 吐き出してしまったほうが、ずいぶん楽になります。
吐きけがして、発熱があり腹痛を伴う場合は、医師の診察を受けましょう。
以上が「吐きけ・嘔吐がある-3」についてでした。
少しでも参考になれば幸いです。
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吐きけ・嘔吐がある!~観察のポイント!漢方療法!
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今回は「吐きけ・嘔吐がある-2」についてです。
吐き気が起こると、むかむかとしてとても不快な感覚を覚えます。
この吐き気が起こる原因はさまざまあります。
そのため、原因になる心当たりはないか、また、どのような症状を併発しているかなど、よく知る必要があります。
漢方では、吐きけや嘔吐に効く処方は数多くあります。
そこで観察のポイントと、その漢方療法を次にご案内します。
吐きけ・嘔吐がある
観察のポイント
5.嘔吐のほかにも症状がみられる場合
ほかに発熱、腹痛、下痢の症状がみられるときや、嘔吐物に便のにおいがある場合などには、自分で判断せず、すぐに医師の診断を仰ぐ必要があります。
6.胃の辺りを冷やすと楽になることもある
出血するときは、水枕や氷嚢などを胃の辺りに当てて冷やします。
または、逆にお腹にカイロを入れて温め、頭は濡れタオルか氷嚢などで冷やして、安静にしたほうが良い場合もあります。
7.治まったら水分補給を
嘔吐が続くと、多量の胃液が排出されて、胃液に含まれる水分、クロール、カリウムが消失します。
吐きけのする間は、水分を補給する余裕はないかも知れませんが、吐きけが治まったら、医師によく相談して、水分を少しずつ、また十分に補給しましょう。
吐きけ・嘔吐の漢方療法
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
日常から胃弱で冷え症の人が風邪をひき、ひどい頭痛がして、頻繁に嘔吐が起こるため、苦痛を伴う場合に用います。
五苓散(ごれいさん)
口がよく渇き、胃内停水があって尿量が少なく、水を飲むとすぐ吐いてしまう、と言った症状に効果があります。
小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)
体力は普通の人で、胃内停水(胃の中に水毒が溜まり、腹部をたたいたり揺すると、ポチャポチャと音がする状態)があり、胃がつかえた感じで、強い吐きけをおぼえ、嘔吐のあとに粘液を出す場合によく効きます。
また、軽いめまいや動悸がする場合にも有効です。
以上が「吐きけ・嘔吐がある-2」についてでした。
少しでも参考になれば幸いです。
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吐きけ・嘔吐がある!~観察のポイント!その手当て!
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今回は「吐きけ・嘔吐がするー1」のご案内です。
皆さんもご存じのとおり、むかつき、吐きけの症状は、むかむかとして、いまにも吐きそうになる状態です。
この吐きけの症状が強くなれば、脳の嘔吐反射中枢の刺激によって、食道、胃、お腹の筋肉が連携して、胃の内容物を吐き出すことを目的として、嘔吐が起こります。
これにはさまざまな病気が隠されていますので、その症状と特徴を知っておくことが大切です。
吐きけ・嘔吐がある
観察のポイント
1.吐く前の状態はどうでしたか
むかつきがなくて嘔吐したのか、むかつきがあってから嘔吐したのか。
2.食事と時間の関係はどうですか
食事の直後か、食後数時間経過してからか、あるいは空腹時に起こるのか、食事に関係なく起こるのかなど。
3.嘔吐物の内容はどうですか
どのようなものを吐いたか、また血液混入の有無や消化の程度、量、色、においなど。
4.吐きけや嘔吐に伴って苦痛はありますか
たとえば、風邪や発熱、悪寒など。
ほかに腹痛、頭痛、呼吸困難、胸痛、眼痛、めまいなどあるか。
5.食事の内容や薬の服用はどうですか
吐きけ・嘔吐の手当て
1.嘔吐物が気道や鼻腔に入らないよう体位に注意を
お腹を曲げて、頭は低くして背中をさすってもらいます。
起き上がるのが苦痛の場合には、横向きになったまま、ひざを深く曲げます。
あるいは、腹ばいになって、腹の下にやわらかい枕などを当てます。
上向きに寝たまま、動かすことができない場合、や動けないときには、顔だけでも横を向かせます。
また、食あたりに心当たりがある場合には、喉の奥に指を入れて吐かせます。
2.嘔吐物は速やかに片づける
3.嘔吐の後は口の中を清潔に
嘔吐の後は、塩水でうがいを行うとすっきりします。
4.呼吸は規則正しく静かに
吐きけのする場合は、呼吸時に吸った空気が、食道に入るといったことはよくあることです。
これが刺激になって嘔吐することがあります。
呼吸は意識的に、規則正しく静かに行うようにします。
以上が「吐きけ・嘔吐がする」についてでした。
少しでも参考になれば幸いです。
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口が渇く・のどが渇く!~その手当て!病気の見分け方!
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今回は「口が渇く・のどが渇く」のご案内です。
運動で大量に汗をかいたり、また下痢や高熱のときのどが渇くのは当然です。
しかし、病人が口が渇くと訴えるときの手当てとしては、湯冷ましなどを、そのつど与えるようにします。
高齢者の場合には、静脈注射をしてもらうやり方もあります。
尿量がとてつもなく増えたり、 夜分に排尿回数が増えて、口が渇くときは、糖尿病、心臓病、高血圧、腎不全、尿崩症などが疑われるので、必ず医師にその旨を伝えましょう。
また、服用中に口がよく渇くというときには、医師に相談をしましょう。
口が渇く・のどが渇く
病気の見分け方
少しのどが渇くということは、よくあることでなんの異常もないことが多いようです。
しかし1回の尿量や排尿回数が増えて、昼夜をとわず多量に水分をほしがるときは、糖尿病が疑われます。
とくに肥満体質の人や最近急に太ったり、逆に急にやせたり、または手足がしびれたり、ときどき神経痛が出るといったときは、注意が必要です。
トイレの回数が頻繁になり、また著しく尿量も増えて、のどが渇き、とにかく水が欲しくなる場合は、尿崩症が疑われます。
この場合の尿は、よく澄んでいて無色が特徴です。
これによく似た、心因性の多飲症という病気がありますが、多飲症の場合は、夜間は水を飲まなくても我慢ができ、水分をとらないでいると、尿量が減少するという点が特徴といえます。
これまで腎臓病の人が口が渇いて、夜間の排尿回数が極端に多くなったときには、一段と腎機能が低下したことのあらわれです。
また、下痢や高熱のときには、水分が不足ぎみとなり当然口が渇きます。
脱水症状を起こさないよう、果汁や湯冷ましなどをとりましょう。
しかし、高齢者の中には口渇の自覚がなく、そのために危険な状態に陥る場合もあるので、水分は適切に必要量与えることが大切です。
さらには、血圧降下薬や胃腸薬を服用すると、口の中が渇く場合もあります。
以上が「口が渇く・のどが渇く」についてでした。
少しでも参考になれば幸いです。
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むくみがある!~むくみの漢方療法!
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今回もアズキの薬効について、少し述べたいと思います。
アズキの効能は、腎臓病やかっけでむくみのある人や便秘、二日酔いにもよいほか、母乳の分泌もよくする作用があります。
毎日食べ続けると効果が出てきます。
アズキにはサポニン、脂肪、色素などの成分が含まれており、これらの成分のうちで、どの成分が有効なのか詳しくは分かっていません。
すべての成分の総合作用によって、効能があらわれるといわれています。
効能を期待するときは、アズキには味をつけずに食べることが重要です。
その利用法はアズキをスプーン2~3杯、一晩水に浸けたのち鍋で水からゆっくりと柔らかくなるまで煮て、柔らかくなったら汁も実もたべます。
この場合味付けはしません。
むくみがある-4
今回は「むくみ-4」のご案内です。
むくみの漢方療法
漢方療法は、症状の虚実を明らかにしてから、処方を決めます。
むくんだ部分がかたく締まって、勢いのあるものが実証であり、一方、フワフワしてなんとなく勢いがないものが虚証です。
しかし実証か虚証の判断はむつかしく、医師の判断が必要です。
1.猪苓湯(ちょれいとう)
五苓散と似た症状が目安となりますが、猪苓湯の場合は汗が少ない、あるいは汗が出にくいといった場合に、使用します。
またこの処方は、下腹の熱をとる作用があり、尿道炎を伴うむくみや膀胱炎などによく用います。
2.八味丸(はちみがん)
尿の量や回数が多くて、のどが渇き、夜間でも尿の頻度が多いもの、または逆に尿の回数が少なく、足にむくみがあり足腰がだるく、疲れやすい高齢者に適しています。
3.五苓散(ごれいさん)
普通の体力かそれ以下の人で、よくのどが渇いてむくみがあり、尿量が少ない場合に使用します。
腹診の結果、胃内停水がみられ、また汗をかきやすいなども目安になります。
4.防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)
汗をかきやすく、疲れやすく、筋肉に締まりがなく水太りで、足が冷える、下肢にむくみがあるといった人が目安です。
5.いんちん五苓散(ごれいさん)
肝臓の機能が低下し、腹水、浮腫、黄疸がみられるものには、五苓散に「いんちん」を加えた本方を使用します。
6.分消湯(ぶんしょうとう)
腹も脈にも力があるが、腹水がたまっており、指で押すとへこむが、離せばすぐに戻るといった実証タイプの浮腫に使用します。
ネフローゼによる腹水、肝硬変などの症状に適しています。
7.木防己湯(もくぼういとう)
普通以上の体力があり、みぞおちがかたく張って、その部分がかたく感じられ、顔や手足にむくみがみられ、のどがゼイゼイして呼吸困難の場合に使用します。
以上が「むくみ-4」についてでした。
少しでも参考になれば幸いです。
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むくみがある!~むくみがみられるときの手当て!
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今回も「むくみ-3」のご案内です。
前回はむくみに効くアズキがゆをご紹介しましたが、今回はアズキのその他の効能をご紹介します。
アズキの効能は古い文献にも記されています。
「本朝食鑑(ほんちょうしょくかん)」によれば、
「赤小豆は、尿の出をよくし、
腫れをひき、いっさいの解毒、風腫、瘍腫をとりさり、
母乳の出をよくし、魚毒を除く」
とあります。
現にアズキには利尿作用や解毒作用があり、むくみのほか、消炎、おでき、はれによく効きます。
むくみがある
むくみがみられるときの手当て
4.良質のタンパク質をとり塩分を控える
一日に摂取する食品全部(食塩、みそ、しょうゆなど)の塩分は6g以下にします。
塩分を控え目にしても、美味しく食べられるよう献立を工夫して、薄味にも慣れるようにしましょう。
5.口の中も清潔に
口の中が不潔になると、口内炎、歯肉炎、肺炎、耳下腺炎、などが起きやすくなるので、食後にはうがいをして、朝と就寝前には、必ず歯みがきをするように心掛けましょう。
6.皮膚は傷つけないよう、また清潔に
むくみがあると皮膚の抵抗力が弱まるので、傷つきやすく、ただれやすくなります。
特に肩、ひじ、腰、かかとなどは毎日拭いて綺麗にします。
7.常時寝ている病人は床ずれに注意を
寝ている病人は、床ずれになりやすいので、これを防止するため、時々体位を変えてあげることも必要です。
クッション、座布団などを用いて床ずれを防ぎましょう。
8.世話をする人も清潔に注意を
むくみのある皮膚は抵抗力が弱まり、細菌におかされやすいので、病人を看護する人も、清潔にしましょう。
また、むくみの症状が気になったら、重大な病気という事もあり得るので、一応医師の診断を受けましょう。
むくみを解消できる、即効性があり優れた利尿剤を、必要に応じて処方して頂けます。
以上が「むくみ-3」についてでした。
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むくみがある!~観察のポイント!むくみがあるときの手当て!
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今回は「むくみ-2」のご案内です。
体のむくみが起こった、と訴える人は少なくありません。
特に足がむくむといったことはよくあります。
足のむくみは、そんなに気にしなくて良い場合と、病気の前ぶれということも考えられます。
むくみの早期発見、症状を良く観察することが大切です。
ここで、むくみに効くのがアズキがゆです。
昔から、「アズキは邪気を払う」といわれています。
赤はめでたい色ということもあり、祝い事があると、アズキを入れた赤飯を炊くといった習慣があります。
このアズキには、むくみの症状に効果があります。
よって、むくみに悩んでいる人には、アズキがゆがお勧めです。
むくみがある-2
観察のポイント-2
5.むくみのほかに症状はありますか
食欲不振、嘔吐、吐きけ、脱力感、動悸、皮膚の変化、体重の変化、尿の色や臭い、量の変化などを注意深く観察します。
6.長期服用中の薬はありませんか
むくみがあるときの手当て
1.ひどいときは安静に
むくみがみられるときには、臓器にも余分な水分がたまっていて、多くの機能に障害が発生します。
そのため腎臓や心臓などに、よぶんな負担をかけないように、安静にします。
息が苦しければ、上半身を起こすと楽になります。
2.保温に気をつける
冬は特に寒さにより悪循環に陥りやすいので、保温に心掛け、やわらかく軽めの布団で温めます。
掃除をするとき、体をふくとき、服を着替えるとき、などには、寒くならないよう、あらかじめ部屋を温めておくことも、大切です。
トイレの中も冷えるので、温かくしたいものです。
3.前日の尿量以上の水分をとらない
ナトリウムはむくみを促進するので、これを含んだ化学調味料や重曹、食塩などはできるだけ控えましょう。
また、水分は前日の尿量以上、とらないようにします。
のどが渇いたからといって、水をがぶ飲みしたのではますますむくみが酷くなります。
以上が「むくみ-2」についてでした。
少しでも参考になれば幸いです。
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