イチジク(無花果)の効能!~人気の理由はここにあった!すげーよ!
ご覧いただきありがとうございます。
今回は、前回に引き続き「イチジク-2」についてのご案内です。
イチジクは中国の『本草網目』(生薬学の古典)にはすでに、「五痔(五種類の痔)を治す」と書かれているほど、古くからその効能が認められている果実です。
この実を食べると便通を整える作用があるほか、胃腸の働きを活発にして、炎症を抑える効果もあるといわれています。
葉や果実を採取した時に出る白い汁には、痛みを止める作用があります。
葉を風呂に入れて入浴すると、神経痛に良く効くともいわれ、入浴剤としても利用されています。
その他、利用法としては、生食のほかジャム、砂糖づけ、乾果、ぬかみそ漬け、缶詰めなどがあります。
イチジクとは
イチジクは春になると芽が出て、葉腋(ようえき)に花托(花が育つ部分)が発達して、倒卵球形の花囊(かのう)が形成され、その内側には淡い紅色の花が密生します。
花には雌雄があるが、ふつう雄花は花托の上辺には見あたらず、雌花だけが花囊(かのう)の内側に生じます。
またイチジクは雌雄異株であるが、日本の栽培種は受粉を必要としない単為結果性品種で、雄株がないといわれています。
増殖の方法としては、簡単である挿し木法がほとんどです。
イチジクは花の種類や授粉の有無により、普通種、スミルナ種、サンペトロ種、カプリ種に分類されます。
この中でも、スミルナ種は小アジア原産の高級品種とされているが、野生種のカプリ種が近辺に生えてないと、スミルナ種の果実は大きくなりません。
これは、カプリ種の果実に寄生するブラストファーガ(ハチ)がカプリ種の花粉をスミルナ種の雌花まで運ぶためです。
このためスミルナ種の栽培畑には、カプリ種を常に混ぜて植えています。
これをカプリフィケーションといいます。
食用とする果実の部分は、花托が発達したもので品種によって色が異なり、かっ色、緑、黄、黒、などの色をしています。
効能と利用法-2
効能1
慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、消化不良、
利用法1
乾燥果実を細かく切って弱火で炒り半分焦がす。
それをスプーン1杯にハチミツ小さじ1杯を加えて、お湯を注ぎ飲用する。
・イチジクは胃腸によい果物の王者ともいわれ、食欲の不振時や胃のムカつく時に良く効きます。
効能2
食欲不振
利用法2-1
生のまま食べる
利用法2-2
甘煮にする。
イチジクの実1kgに対して、ハチミツ100gとワイン1カップを加えて、煮詰めて汁けがなくなって火を止める。(毎日1個~2個食べる)
利用法2-3
果実酒にする。
完熟したイチジクの実800gをよく水で洗い、果梗部を取り除き縦2つに割る。
これに氷砂糖200gを加え、ホワイトリカー1.8リットルを注ぐ。
このまま1か月ねかせる。
1日にさかずき1杯をお湯割りか水割りにして飲む。
・イチジクの実は、胃腸を丈夫にする働きや、便の調子を整える作用および、緩下作用もあり便秘を改善します。
食欲がなく下痢、便秘気味の人には最適な食品といえます。
採集
真夏に採取する。
保存法1
葉は水洗いして、果実は縦に割って日干しにして、よく乾燥させる。
保存法2
水けをきったイチジクの実500gと、砂糖50gを鍋に入れ弱火で、汁に粘りけが出るほど煮詰める。
冷めてから瓶に入れて保存する。
保存法3
乾燥果実を焦げないように弱火であぶり、粉末にして保存する。(必要時に湯か水で溶いて飲む)
以上が「イチジク-2」についてのご案内でした。
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。