つかれ目に効く!~野草とは!
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今回は「つかれ目に効く野草」のご案内です。
漢方では、肝が目をつかさどる、といわれています。
目が輝いている人は、肝臓の働きがよく、目の輝きのよくない人は、肝臓の働きが劣っているとされています。
また、黒目は肝臓、白目は肺、瞳孔は腎臓、上まぶたは脾臓、目頭と目尻は心、と関係しているといわれ、昔から、目を細かく観察して臓器の状態を判断してきたそうです。
たとえば、上まぶたに「めいぼ」ができたときは、脾臓に熱があると判断します。
このように、「目は口ほどにものをいう」といわれるように、目をよく観察するだけで、体の調子の良し悪しだけでなく、心の状態までもわかるとされています。
視力の衰えも防ぐ
エビスグサ(決明子)
エビスグサは、マメ科の一年草で、日本では薬用として各地で栽培されています。
漢方では決明子(けつめいし)といわれます。
10~11月に種子を採集し、日に干して乾燥させておきます。
採集ができない場合は、漢方専門薬局で入手できます。
煎じ汁で洗眼
水600mlに乾燥させた種子10gを入れ、1/2量になるまで煎じます。
煎じた汁をガーゼでこして、この煎じ汁で目を洗うと、目の充血が治り、目の疲れが取れるとされています。
また、お茶代わりに煎じ汁を毎日飲むと、視力の衰えを防ぐともいわれています。
目の充血をとる
カワラケツメイ
カワラケツメイは、マメ科の野草で、別名、山扁豆(さんぺんず)、イタチササゲともいいます。
昔は、お茶の代用として愛用されていました。
8月ごろ全草を刈り取り、陰で干し乾燥させておきます。
煎じ汁で温湿布を
水600mlに乾燥カワラケツメイ30gを入れ、1/2量になるまで煎じます。
この煎じ汁で、まぶたの上から温湿布をします。
また、煎じた汁をガーゼでこして、目を洗うとさらに効果があるとされています。
結膜炎、目の疲れに
キハダ(黄柏)
漢方では黄柏(おおばく)といわれる生薬です。
幹の上皮をはぎ、内皮を日に干して乾燥させたものです。
煎じ汁で温湿布または洗眼
水600mlにキハダ6gを入れ、1/2量になるまで煎じます。
この煎じ汁で、まぶたの上から温湿布をします。
また、煎じた汁をガーゼでこして、目を洗うとさらに効果があるとされています。
そのほかにも、この煎じた汁を飲むと、健胃整腸作用があるともいわれています。
セキショウはオウレン、ベニバナなどと合せて
セキショウ(石菖蒲)
セキショウは、漢方では石菖蒲(せきしょうぶ)といわれます。
目がぼやっとして見えにくいものや、目の充血を治すときに使われます。
他の生薬と合わせた煎じ汁で洗眼
水600mlに、石菖蒲、金銀花、黄ゴン(おうごん)、キクの花、ベニバナ、レンギョウ、セキショウの根、オウレン各3gを入れ、1/2量になるまで煎じ、この煎じ汁で目を洗います。
セリバオウレン
セリバオウレンの結実
目の痛みをなくし、充血を治す
ムクロジ
ムクロジは、日本の中南部に自生し、ムクロジ科の落葉高木で高さは10~15mにもなります。
花の煎じ汁で洗眼
水600mlに、ムクロジの花を乾燥させたものなら10g、生のものなら50gを入れ、1/2量になるまで煎じ、この煎じ汁で目を洗います。
以上が「つかれ目に効く野草」でした。
少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。