便に異常がある!~観察のポイント!その手当て!
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今回は「便に異常がある-1」のご案内です。
便は、栄養分を消化吸収したあとの食べ物のかすや、腸に寄生している細菌類が排泄されるものです。
普通、便は黄褐色をしていますが、食べ物によって多少、色は変化します。
回数は人によって違いますが、一日一回が最も多く、一日2~3回、あるいは二日に1回を習慣にしているという人もいます。
異常便としては、水分が多くて形がない便の出る下痢、逆にかたくて出にくい便秘と、便の出る量や回数が極端に減ったり、便の色が白っぽくなるものや大便に血液がまじる血便などがあります。
排便の際に痛みはなく、便意を催してから10分程度は我慢することができて、便器に座ると、2~3分で自然に排便できて、排便後もなんの異常感もないのが、正常な状態といえます。
快便は健康のバロメーターであり、健康のしるしになります。
便に異常がある
観察のポイント
1.便に混合物はありませんか
不消化物や血液、粘液の混入など。
血液の混入の場合、原因によって鮮赤色、赤褐色、暗赤色、黒色などに変化する。
2.排便習慣に変化はありましたか
排便は規則正しいか、便秘、下痢はないか。
あるなら期間はどのくらいか。
3.便秘に伴って、体調や便に変化は
便が細くなった、血便が出る、腹痛、また、体重が減ったなどはないか。
4.下痢のときは、便の性状は
水状か少しやわらかい程度かなど。
また、食べ物の鮮度、食べ合わせ、種類などはどうかなど。
5.下痢、便秘、血便のほかに自覚症状がありますか
吐きけ、発熱、排便後の疼痛など。
便秘のときの手当て
1.便意は抑えない
便意をもよおしたら、なにがあろうとも便所に行くことです。
2.排便は毎日を習慣に
朝の起床時は、便意がなくても便意を促すため、冷たい牛乳や水をのむなど、習慣づけをします。
3.適度の運動を
軽いスポーツや散歩は腸を刺激して、便秘の症状に効果的です。
時間がないときは、体を前後左右に曲げるだけでも有効です。
4.できるだけ下剤にたよらないようにします。
また、精神的な動揺は避けます。
下痢のときの手当て
1.お腹を冷やさないように
温湿布や懐炉などでお腹を温めるのも有効です。
2.肛門の周囲は清潔に
ぬるま湯で清拭きしたり、座浴を行います。
下痢が頻繁になると、どうしても肛門周囲が不潔になり、ただれやすくなります。
3.安静に
大事なことは、なるべく腸が蠕動(ぜんどう)を起こさないよう、安静にすることです。
また、原因はなにかを考えて、大事に至らないよう病院に行くことも大切です。
※蠕動とは、筋肉が伝播性の収縮波を生み出す運動のこと
以上が「便に異常がある-1」についてでした。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。