肝臓病!~不足すると悪くなる!これも必要な栄養素!たっぷりとる!
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今回は前回に引き続き「肝臓病の食事-3」についてのご案内です。
肝臓の役目の一つは、脂肪の消化ならびに吸収を助けることです。
脂肪を分解、再生し一部は血管に入って全身に運ばれます。
また、肝臓は各種栄養素をエネルギー源として利用し、その大部分はグリコーゲンに変えて、肝臓や筋肉に蓄えられ、必要に応じて糖として全身に送られます。
そのほかにも、グリコーゲンの倉庫としての働きや、血液中の糖の量を一定に保ちながら、全身のエネルギー代謝の調節を行ったり、また、有害物質などを解毒する作用があり、それらを体外へ排出します。
肝臓病の食事-3
肝臓病の食事のポイント-3
ビタミン、ミネラルをたっぷり
肝臓病にはレバーが良いといわれていますが、レバーには良質のタンパク質が多く含まれるほか、鉄などのミネラルをはじめとする、ビタミンAやB郡などのビタミン類も多く含まれているからです。
肝臓では糖質やタンパク質などの代謝が行われますが、そのときにビタミン類が潤滑油となりその役目を果たします。
そのためにも、レバー、卵、牛乳などのビタミンAやB₂が含まれる食品のほかに、野菜や果物も多く食べるようにしましょう。
野菜や果物は、ビタミンやミネラルの補給源であり、また食物繊維を多く含んでいます。
肝臓は、血液と一緒に運ばれてくる栄養素や人体に害を与える物を処理する人体の大きな工場なのです。
食品の添加物やアルコール、薬物なども運ばれてきますし、腸内で腐敗や発酵した有害物も肝臓に運ばれてきます。
また肝臓はこの有害物を分解して体外へ排出する働きもしています。
便秘によって腸に便が滞ると、有害物の量も増加して肝臓に大きな負担をかけることになります。
よって野菜、果物、きのこ、海草、芋などの食物繊維の多い食物を多くとる必要があります。
野菜は生でも良いですが火を通した方が、かさが減り多く食べられます。
果物も絞ってジュースにするより、ミキサーにかけ繊維ごと飲む方が良いのです。
食物繊維は腸内壁を刺激して便通を促すほか、コレステロールを吸着して、食物繊維と共に排泄する効果もあります。
また、便通がスムーズになり腸内環境が良好になると、プロピオン酸生産菌という腸内細菌の働きが活発になるし、食べ粕が発酵してできる有害物も減少します。
以上が「肝臓病の食事-3」についてでした。
肝臓病の予防や治療に少しでも参考になれば幸いです。
次回は「肝臓病の食事-4」についてご案内する予定です。