肝臓病!~このままの食事内容では危ない!今日から見直す!
ご覧いただきありがとうございます。
今回は前回に引き続き「肝臓病の食事-2」についてのご案内です。
肝臓は体にとって重要な働きをしています。
その肝臓の構成は、主成分である肝細胞からできており、無数の肝細胞が集まって肝小葉といわれる組織を作り、この組織が100万個以上も集まって肝臓を成しています。
またこの肝臓は病気にかかっても自覚症状がないとも言われ不調のときにも気が付きにくのです。
気が付いた時には、もう遅いということもありえます。
そのためにも病気にかかる前に、予防をしっかり行いたいですね。
肝臓病の食事-2
肝細胞
肝臓病の食事のポイント-2
良質タンパク質を十分に
私達の体はタンパク質でつくられています。
人体の肝臓は、約3000億個の細胞でできているといわれ、主成分がタンパク質で、新陳代謝が毎日繰り返されているのです。
したがって、食物によって日々これを補わなくてはいけません。
肉、魚、穀類、卵などに含まれているタンパク質は、食べると消化されアミノ酸に変化して吸収されます。
この場合、必須アミノ酸と呼ばれる、体内では合成することができないアミノ酸が約8種あります。
その必須アミノ酸をバランスよく多く含んだ、肉、魚、卵、牛乳、豆腐などのタンパク質を、良質タンパク質と呼びます。
野菜や穀類、芋などはこの良質タンパク質が少ないので、こればかり食べていては、肝臓の力にはなれないということです。
健康な人でも、成人男性は70g、成人女性なら60gのタンパク質を毎日とる必要があります。
肝臓の働きが弱まっている肝臓病の人は、そのタンパク質を有効に利用できないので、一日に90gとる必要があるといわれています。
ここで、気を付けたいことは食物のとる量についてです。
タンパク質90gというときは、肉や魚などの食品に含まれるタンパク質そのものの量であって、肉や魚などの量90gをとるということではありません。
タンパク質の含有量は、100g当り
牛肉赤身で22.3g、
豚ヒレ肉で21.5g、
鶏の胸肉で21.3g、
木綿豆腐で6.8g
となっています。
一日に必要とするタンパク質90gのうち2/3は良質タンパク質をとり、残り1/3は主食であるご飯やめん、パンなどでとるようにします。
90gの2/3といえば60gで、牛肉赤身では約300gをとる必要があります。
この場合、肉類ばかりに偏っていると、動物性脂肪の摂取量が増え、動脈硬化を促進するので、植物性食品のとうふなども上手に組み合わせることが重要です。
以上が「肝臓病の食事-2」についてでした。
肝臓病の予防や治療に少しでも参考になれば幸いです。
次回は「肝臓病の食事-3」についてご案内する予定です。