肝臓病!~食生活の乱れは危ない!方針を守る!
ご覧いただきありがとうございます。
今回は前回に引き続き「肝臓病の食事-4」についてのご案内です。
肝臓は有害物質に接する機会が多く、これらの有害物質を除去(解毒作用)することにより健康な体を保っています。
しかし肝臓の組織そのものが異常をきたすことがあります。
その肝臓の症状は複数あり、その中でも肝硬変症(肝臓硬変症)という症状は、肝臓が結合組織の増殖のため堅くなる症状です。
この肝硬変症は主に門脈性肝硬変症や胆道閉塞(へいそく)があります。
これらの肝臓病の症状を改善させるためには、特に食事療法が重要なポイントとなります。
肝臓病の食事-4
肝臓病の食事のポイント-4
エネルギーは過不足なくとる
人が生きていくために必要な、呼吸をしたり手足を動かすなどの生命活動は、食物から摂取するエネルギーによります。
そのエネルギーが不足すると体も痩せてくるし、体力も弱まって肝機能の早期回復は望めません。
だからといってとり過ぎると、その分は脂肪となって体内に蓄積されます。
これは太る原因となり健康にとっても良くありません。
肝臓に脂肪がたまるとその働きを弱めるので、エネルギーのとり過ぎには特に、注意が必要です。
したがって、エネルギーは自分に適した量をとることが重要です。
肝臓病になると食欲がおちて、食べる量が減りますが、決められたエネルギー量はキッチリと満たすようにしましょう。
タンパク質やビタミン、ミネラルを含んでいる牛乳、アイスクリーム、ジュースなどからも、やむおえずエネルギーをとる場合もあります。
一日3回バランスよく食べる
現代において多忙なサラリーマンの食事のとり方の一例として、朝は抜き、昼はざるそば、晩は宴会といったとり方では、肝臓が悪くなるのは当然といえるでしょう。
たまにはこういった人もいらっしゃるかも知れません。
ここで大切なことは、1日に必要な栄養素を含んだ食物を、朝昼晩の3食に分けて、バランス良くきちんととることです。
特にタンパク質やビタミン、ミネラルは毎日消費されています。
しかし、タンパク質は余ると脂肪に変わるので、今日、数日分まとめて食べて、その分、数日はお茶漬けだけで済まそうとするのもいけません。
一日に必要なエネルギー量としては、人にも若干違いがありますが、約2000kcal、タンパク質90g程度を目安とします。
具体的には一日に肉1切れ(脂肪の少ないところ60g)、鶏卵1個、魚70g、とうふ1/2丁、牛乳1本、野菜300g(緑黄野菜100g含む)以上、芋100g、果物400g(みかんでは4個)、ご飯は茶わんに軽く4杯(110g/杯)、食パン1枚(60g)をとります。
そのほか1回の調理に使われる調味料として、砂糖大さじ3、と油脂類小さじ2~3杯(植物油が原則)で、一日分の総エネルギー量は約2000kcalとなります。
これを朝昼晩の3回に分けてとりますが、食欲不振のときには、間食をしてとりましょう。
飲酒は厳禁
アルコール120gを(日本酒にして、ちょうし4本)毎日10年間飲みつづけると、肝硬変がおこる率が高いといわれています。
飲んだアルコールは、人体には無害となるように肝臓で処理されますが、多量のアルコールを毎日飲み続けていると、肝臓に大きな負担がかかります。
そのために肝臓を定期的に休ませる必要があります。
症状の改善がみえても、飲酒は控えることが大切です。
以上が「肝臓病の食事-4」についてでした。
肝臓病の予防や治療に少しでも参考になれば幸いです。
次回は「肝臓病の食事-5」についてご案内する予定です。