リンドウ(竜胆)の花言葉とは?どんな花?
リンドウは生薬名「竜胆」(りゅうたん)といい、この根が竜の胆(きも)のごとく苦いという事から付きました。
花屋で見られるのは、ほとんどが大型で別の種類のエゾリンドウです。
日本の文献には、初めに〈出雲風土記〉に記され、次いで〈枕草子〉〈古今集〉〈源氏物語〉などにも記されました。
〈源氏物語〉〔少女〕の巻の木丹(くたに)もこの竜胆かといわれています。
リンドウの花言葉は
「誠実」「あなたの悲しみに寄りそう」「正義」「貞節」「悲しんでいるときのあなたが好き」「淋しい愛情」です。
次の文章を読む事で、リンドウについての知識を深められ、効能も知る事ができますよ。
リンドウ
リンドウとは
原産地は本州、四国、九州で、山野に自生するリンドウ科の多年草です。
高さは約30~100cmあり、根茎は短く、根は淡黄白色で細長く、苦みがあります。
茎は赤みを帯び、斜上または、直立しています。
葉は10~20対あり対生し、柄がなく披針形で縁にきょ歯はありませんが、細かい波状の突出があり触ると少しざらつきます。
9月~10月に、茎頂またはその葉腋(ようえき)に花を開きます。
花冠は筒形の先が5裂片に分かれ青紫色で裂片と裂片の間に副片があります。
5本の雄しべと、1本の雌しべがあります。
果実はさく(蒴)果であり、花冠から出ません。
種子は鋸くず状で、短い尾が両端にあります。
根茎と根を乾かした物をリュウタン(竜胆)またはリンドウといい、薬用となります。
薬局では苦味健胃剤として用いられます。
なお、湿地には葉が線状披針形または線形になる物がありますが、これはホソバリンドウという変種です。
主成分
ゲンチオピクリン、ゲンチアマリン
効能
根の苦みには唾液や胃液の分泌を促進させ、消化の補助や食欲増進の効能がある。
効能1
食欲不振・胃のもたれ・消化不良・つかえ
利用法1
乾燥させた根の粉末0.5gを、食事の直後に服用する。
または根の粉末5g~10gを、水600mlで3分の2になるまで煎じ、食後3回に分け温服する。
効能2
利用法2
煎じて飲用する
リンドウの全草を乾燥させ、これを刻んで15gを、水600mlで半分の量になるまで煎じ、この煎じ汁を毎食1時間前に飲用する。
お酒の飲み過ぎで急性胃炎を起こした後の回復期に効果的。
採集
秋に根を掘り採取します。
保存法
根を水洗いし、日干しにして乾燥させます。
【追記】
リンドウは鉢植えでも育てる事ができます。
その場合は、3月に種をまき、覆土せず手で押さえて灌水し上から新聞紙をかけます。
鉢は半日陰地に置きます。
そうすれば小さなベランダでも栽培できます。
以上がリンドウについてでした。