ドクダミの効能~驚くべき香り成分のパワーとは!?
「ドクダミ」のイメージといえば、独特の香りにスペード形の濃緑色をした葉中に白色の花が咲いているのが思い浮かびます。
日本では北海道南部以南から九州まで広く自生します。
都会ではあまり自生した光景は見かけませんが、田舎では田んぼのあぜ道や空き地の影などで群生しているのを良く見かけます。
また田舎では、家の軒下にドクダミを吊るし乾燥させている所をよく見かけます。
このドクダミについての効能などをご案内します。
ドクダミ
ドクダミの葉
ドクダミとは
ドクダミ科の多年草で、初夏に茎の上部に白色の4個の総包がある花が咲きます。
ジュウヤク(十薬・重薬)の名があり、漢名から名がつきました。
白く長い根茎を地中に伸ばし繁殖し、特異な臭気が全草にあります。
葉と同様に赤紫色をおびた茎の高さは20~40cmで、卵状心臓形の葉をまばらに互生します。
葉は短く先がとがり、幅は3~5cmで、縁にはきょ葉がなく柄の基部に托葉があります。
6~7月頃に茎のに先あるいは上の部分の葉の反対側に柄を1~3cm伸ばし、花弁がなく、雄しべ3本と花柱が3本に分かれる子房からできている淡黄色の花を花柱が穂状に密生します。
花穂の長さは1~3cm、下方の4枚の総包は、楕円形あるいは長楕円形です。
果実は球形で裂けて小さく丸い種子を散らします。
ドクダミの花
効能
効能1
根を除く全草に血管を丈夫にする成分があり、独特の香りの成分には抗菌、抗カビの作用がある。
利用法1
ドクダミ茶として飲用する。
茶さじ(山盛り)2杯に熱湯を注ぐ。
2~3分おいてから飲用する。
初夏の開花期に地上部分のに全草を使用する。
効能2
利尿・駆虫
利用法2
開花前に全草を採集し、乾燥し保存する。
それを煎じて飲用する。
腫れた時は生葉をもみ付ける。
虫刺されにはもみ汁を塗る。
効果3
糖尿病
利用法3
できれば生のものを使用する。生葉を2本を刻み、漢方生薬の黄連1gと合わせ、水600mlに入れ、半分の量になるまで煎じる。
かすを取り3回分に分け、毎食前の30分に飲用する。
効能4
高血圧の予防・便秘・利尿
利用法4
乾燥させた全草20~30gとヨクイニン(漢方薬)10gを合わせ煎じる。
それをお茶の代わりに飲用する。
効能5
鼻詰まり
利用法5
新鮮な葉を取り、塩で良くもむ。
この葉を丸め片方の鼻の穴に詰める。
左右交互に3~4回繰り返す。
その後鼻をかむと、膿汁が出てすっきりする。
ドクダミの葉と花
効能6
かぶれ
利用法6
揉むまたはすり潰し患部にはる。
効能7
ぎっくり腰
利用法7
温めると楽になる場合は、薬湯が効果的である。
生葉または乾燥させたドクダミを、およそ一掴みを布袋に入れ、お風呂に浮かし入浴すると痛みを和らげます。
効能8
化膿性のはれもの
利用法8
葉の新鮮なものを洗い、和紙に包み火にあぶる。
それを患部に当てる。
その他効能
水虫・膀胱炎・中耳炎・ものもらい・結膜炎・高血圧症・湿疹・できもの・にきびの化膿
採集
開花している時期に根も含め全草を取ります。
保存法
日干しで乾燥させ、乾燥剤を入れたビニール袋に保存する。
生葉は必要時に随時利用する。
以上がドクダミについてでした。
これだけ多くの効能があります。
独特の香りがしますが、ぜひ利用したい薬草の一つです。