オウレンの生薬としての効能や効果とは!?どんな利用法?
オウレンの原産地は島根、鳥取、栃木、福井、石川の各県に多く自生しています。
兵庫、京都で栽培されるオウレンは特に〈丹波黄連〉といわれています。
オウレンの根茎(ひげ根を取り除いた部分)を乾かした物を「黄連(おうれん)」といい、古来、『神農本草経』にも書かれている漢方の要薬の一つです。
年の生産量は約2万斤(1斤は600g)、富山の家庭常備薬、売薬の原料として需要が多くあります。
国外のアメリカ、中国、朝鮮半島などでも日本と同じく民間薬として使用されています。
オウレン
オウレンとは
常緑のキンポウゲ科の多年草で、日本の山中の平地から高地にかけて木陰に自生します。
根茎は太く黄色で多くの細い根があります。
葉は三出状に複生し根生で、小葉は広卵形で分裂し、鋭きょ歯があります。
早春に高さ10~25cmの花茎が葉の間から出て、径約1cmの1~3個の白色の花を先端の付近に着けます。
普通がく片は5個で少し細く、花弁はへら形で黄色をしており、がく片よりも寸法は短いです。
星形に開出する果実を花後に結びます。
葉の分裂に精疎があり、ホソバセリバオウレン、セリバオウレン、キクバオウレンなどと、区別されます。
味は苦く、苦味健胃剤として使用され、1日に3回、0.3~0.5gを煎剤、丸薬、散剤、として服用します。民間では煎剤を洗眼料にも用います。
オウレンの果実
主成分
コプチシン、ベルベリン、オーレニン、パルマチンなどのアルカロイドを含みます。
効能1
下痢の際の食欲不振、熱を伴う下痢、中風
利用法1
1日量としてオウレン3~5gを、水400mlで半分の量になるまで煎じ、1日3回に分け空腹時に飲用する。
効能2
ただれ目、結膜炎
利用法2
オウレン2gを、水100mlで煎じ、沸騰後火を止め、冷ました液で洗眼する。
効能3
利用法3
オウレン1~2gを、水200mlで半分の量になるまで煎じた液で、1日に数回うがいをする。
効能4
結膜炎、ものもらい
利用法4
内服として使用
オウレンの根を2g、水600mlで半分の量になるまで煎じ、1日に3回、空腹時に飲用する。
洗眼液として使用
オウレンの根を5gに、水200mlで5~6分煮出す。この液を冷まし洗眼する。
オウレンの果実
採集
種をまき約5年経過したものの根茎を掘り、葉やひげ根をむしり取ります。
保存法
水洗いして日干しにし、乾燥させます。
以上がオウレンについてでした。
上記の症状に有効なので、活用したいですね。