コブシ(辛夷(しんい))の花言葉とは?花・実・葉はどんなもの?
コブシは、枝いっぱいに大きな白い花を咲かせ、環境を選ぶ事のない強靭な植物です。
成長が早く、公害や病害虫に強く、花の香りが強いという特徴があります。
冬の寒い時期に開花する為、霜や寒風にさらされた場合はすぐに花が終わってしまう事があります。
千昌夫さんの歌「北国の春」の歌詞にもあるように、皆さんはすでにご存じだと思いますが、ここではコブシの効能についてご紹介します。
コブシの花言葉は「信頼」「友情」「愛らしさ」「歓迎」です。
コブシ
コブシとは
早春の葉がまだ伸びていない時に、径約10cmの肉質な6弁の白い花が咲き、山野に見られるモクレン科の落葉高木です。
日本列島や朝鮮半島の南部に自生します。
高さ約20mにもなり、葉は長さ約10cmの倒卵形で互生し、先が丸く、凸状に尖ります。
花には香りがあり、少し太い枝の頂に1個ずつ咲きます。
がく片は3枚あります。
長い軟毛が外面に密生し、白色で基の方は紅色を帯びる、狭い倒卵形の花弁は、長さ約6cmで幅約2~3cmです。
雄しべは花の中央に集まり、少し曲がった果実がなります。
10月頃に裂け、赤い種子を白い糸で吊り下げます。
種子の赤い部分は仮種皮であり、噛むと辛みがあります。
「コブシ」という名はつぼみの形から付きました。
庭木として栽植され、他には盆栽や生け花などで鑑賞します。
毛質形の若いつぼみを陰干しで乾燥させた物を生薬名で「 辛夷(しんい)」といい、ソウ毒や頭痛などに用いられます。
花から香水を取ったり、タイサンボクやモクレン類などの接ぎ木の台木に用います。
コブシの花
コブシの実
効能
辛夷(しんい)を用いる。
コブシのつぼみ
効能1
頭痛・鼻詰まり
利用法1
粗く刻んだ辛夷5~10gを水400mlで3分の2の量になるまで煎じ、1日3回に分け、食後に飲用する。
粉末にした辛夷2gを、そのまま飲用する方法もある。
辛夷4gとオナモミの実2gを混ぜ、水400mlを煎じて飲用すると効果がある。
採集
開花直前のつぼみを摘み取ります。
保存法
風通しの良い所で陰干しにし、乾燥させます。
コブシの木
以上がコブシについてでした。
花も綺麗で鑑賞用とされ、漢方として効能もあります。
一石二鳥ですね。