ユキノシタの効能~民間薬で病気を治そう!!
ユキノシタは、中国大陸にも自生し、日本では、北海道を除き本州、四国、九州に多く自生します。ユキノシタ科の多年草で山中や平原の湿地帯に群生します。
和名の「ユキノシタ」は、冬季に緑葉が冬を越し、葉上に雪がうっすらと積もった状態を賞した名と考えられています。
子供の頃、田舎の庭の隅にたくさん自生しているのを思い出します。
その頃は薬草である事は知りませんでした。
ユキノシタの色々な効能を知り驚きましたのでそれらをご紹介します。
また、料理法としては、葉を天ぷらにして食べる方法もあります。
ユキノシタ
ユキノシタとは
ふ入りの園芸品種がいろいろあり、庭園の陰地に植えて鑑賞します。
高さ40cmにまでなり、根生葉はふつう表面に白班があり多肉質で幅3~8cm、腎臓形で長い柄があり、裏面は美しい紫色を帯び、全草に荒い毛があります。
糸状の走出枝を株元から伸ばし、新しい苗が先端にできます。
5~7月頃、五弁花がまばらに横向きに花茎の上部の円錐形の花序に咲き、上方の3片は濃い班点があり小さな卵形で、下方の白色の2片は下垂して披針形をしています。
効能
民間薬としての効能と利用法
子どもの百日ぜき、みみだれに葉のもみ汁を用いる。
やけど、はれもの、しもやけには葉をあぶって患部にはる。
漆かぶれは塩で揉んで付ける。
効能1
小児のひきつけ
利用法1
新鮮な生葉を水洗いする。
少量の塩をかけ汁を揉み出し、口に含ませる。
効能2
中耳炎
利用法2
新鮮な葉の揉み汁数滴を耳の穴に垂らす。
ユキノシタの花
効能3
軽いむくみ
利用法3
水600mlに乾燥した葉10gを入れ、3分の2の量になるまで煎じる。
これを1日3回に分け服用する。
効能4
やけど
利用法4
アルミ箔に生葉をくるみに、手で揉んで柔らかくしてはる。
効能5
タンニンという、炎症を鎮める作用をする成分が多く含まれ、特殊な解毒作用のある成分も含まれる。
これらの作用により、おできや腫れ物に効果がある。
利用法5
黒焼きにして使用
アルミ箔で葉を包み、フライパンなどで黒く灰状になるまで蒸し焼きにする。
ご飯を練ったものにこの粉を混ぜ患部に貼る。
急ぎの場合は絞り汁を使用
黒焼きの時間が取れない時は、生葉を刻み、すり鉢ですり汁を絞る。
ガーゼをその汁に浸し、患部に貼る。
乾いて来たら取り替える。
採集
花の時期の5~7月に葉をとる。
保存方法
陰干しで乾燥させる。
生葉は随時利用する。
その他の効能
痔・中耳炎・かぶれ・結膜炎
以上がユキノシタについてでした。
色々な効能があるので、上記の症状の疑いがある場合や発症時に利用しましょう。