カキドオシの効能~子供の癇(かん)の虫にも!!
カキドオシは生命力の強い植物で、古くからヨーロッパでは歴史のある植物とされており、民間薬として用いられて来ました。
花が咲き終わらないうちに刈り取り、干して乾燥させた物を漢方生薬では「連銭草」(れんせんそう)と呼びます。
昔から、子供の癇の虫の民間療法として使用され、別名「癇取り草」と呼ばれています。
硝酸カリなどの、種々の血糖を降下させる作用をもつ成分があり、糖尿病の民間療法に使用されています。
味は煎じて飲むと少々渋みがあります。
カキドオシ
カキドオシとは
野原や道端に自生するシソ科の多年草です。
4角の茎、葉は対生、腎臓形をし、端に丸いきょ歯があり、長い柄があります4月~5月の春に葉腋(ようえき)に紫紅色の唇状花を着けます。
花が過ぎると茎が倒れ、節から根を下ろして地をはう様に伸びます。
これが垣根の間を通って繁茂するので「カキドオシ(かき通し)」の名が付きました。
アジアからヨーロッパに分布し、日本産の物は亜種として扱われます。
全草を乾燥させた物を漢方薬とし、かぜ、強壮剤、糖尿病などに効果があるといわれています。
効能1
小児の虚弱体質・癇の虫の改善
利用法1
1日分としてカキドオシ5gを水600mlで半分の量になるまで煎じ、3回に分け、空腹時に服用する。
効能2
糖尿病
利用法2
カキドオシ15gを水600mlで、3分の2の量になるまで煎じ、2~3回に分け、空腹時に飲用する。
カキドオシのエキスは、血糖を降下させる作用がある。
効能3
冷え症・貧血の改善
利用法3
入浴剤にする。
効能4
慢性腎炎
利用法4
葉と茎を刻み、1日分としてカキドオシ15gを水600mlで半分の量になるまで煎じる。
これを3回分に分け、空腹時に温めて飲用する。
効能5
胆のう炎・胆石
利用法5
連銭草をお茶代わりに飲用する。現在、最も注目されている胆石の薬であり、かなり大きな石を排出させる。
効能6
体力がない・疲れやすい
利用法6
煎じて飲用する
1日分としてカキドオシ10gを水500mlで、半分の量になるまで弱火で煎じる。
これをお茶の様に1日数回に分けて飲用する。
採集
開花の時期に地上部を刈り取ります。
保存法
洗って陰干しにして、乾燥させます。
以上がカキドオシについてでした。
上記の様に色々な効能があるので、ぜひ有効活用したいものです。