心臓!~こうすれば予防・治療できるって!?最も大切な臓器!
ご覧いただきありがとうございます。
今回は、「心臓病の食事-1」についてご案内をします。
心臓病には先天性のものや動脈硬化性、リウマチ性、そのほか色々の原因によっておこる心臓病があります。
それぞれに違った治療方針がありますが、心臓病の食事という点については同じといえるでしょう。
特に、ここで重点をおいているのは、成人病の一つである動脈硬化性(虚血性)心臓病です。
心筋梗塞や、狭心症などの動脈硬化性心臓病は、食事で予防改善をすることもできます。
薬剤による治療中のときも、心臓に負担をかけない食事によって心臓の機能を回復させる療法は必要です。
心臓病の食事-1
心筋梗塞、狭心症の予防、改善するには
心筋梗塞、狭心症とは
心臓病のうちでも心筋梗塞や狭心症は、虚血性心疾患という病気の一種であり、この病気は心筋に十分な血液が流れなくなった状態といえるでしょう。
その主な原因は、心臓をとり巻く冠状動脈の内腔に、中性脂肪やコレステロールなどが溜まって、硬くなったり詰まったりして、その結果、動脈硬化が起こり虚血状態になります。
動脈硬化は老化現象の一つで、年とともに徐々に進行します。
その進行を遅くし、あるいは少しでも進行をくい止めるためには、生活を規制し、正しい食事のとり方が大切です。
これは心臓病、動脈硬化の予防であると同時に治療でもあります。
日常生活における注意点
日常生活においては十分な休養が必要で、肉体的疲労や精神的疲労が生じないようにします。
狭心症の発作を防ぐためには、イライラせずに、いつでも穏やかな気持ちをもって、過ごすことが大切です。
心臓に負担がかかる仕事をする時や、一度心筋梗塞になった人は、再発作が起こらないように注意が必要です。
また、無理な運動や激しい運動などは控えます。
食生活
狭心症の場合
食事は腹八分目にし、食べ過ぎないことです。
狭心症の発作が多発している時は、食事量を少な目にして総エネルギーを減らします。
糖尿病や肥満症などの他の疾患がなく、発作が起きていない場合には、エネルギーの摂取は、適正量を維持しましょう。
タンパク質そのものの摂取量は良質のものを、体重1kgに対して1~1.5gが1日分の目安です。
糖質のとり過ぎには注意し、脂肪は植物油で一日20~25gが望ましく、塩分は一日8g以内、特に菓子類は控えて、果物もとり過ぎないようにしましょう。
タバコやアルコールは厳禁です。
心筋梗塞の場合
食事の回数や食事量は、医師の指示に従うのが基本です。
急性期を脱したら、食事は少量から徐々に増やしていきます。
動物性タンパク質と植物性タンパク質の両方をとります。
動物性脂肪はとり過ぎないように気を付けます。
繊維質を多く含んだ、野菜や海草類も十分とります。
また、塩分のとりすぎには注意が必要です。
以上が「心臓病の食事-1」についてでした。
心臓病の予防や治療に少しでも参考になれば幸いです。
次回は「心臓病の食事-2」についてご案内する予定です。