柿 カキ かき(柿帝)の効能「高血圧症」「膀胱炎」「おねしょ」など!花言葉!
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今回も、「柿 カキ」についてのご案内をします。
甘柿と渋柿を間違えてかじったことがある人がいるかも知れません。
渋い柿を食べると、渋が口の中にいつまでも残ります。
この渋さのもとである、タンニンが血管の透過性を高めて、血圧を下げる作用をするのです。
また、カキの実だけでなく柿の葉にも同様の効果がありますので、血圧を下げたいときには、柿渋か、柿の葉を使うと効果があります。
柿の花言葉は「優しさ」「優美」「自然美」「恩恵」「恵み」「広大な自然の中で私を永遠に眠らせて」です。
特徴
秋に実るオレンジ色の果実は、日本特有の果実であり晩秋の風物詩にもなっている。
渋味の強いものが薬用に適している。
効能と利用法
柿渋に含まれているタンニンという物質は、血管の透過性を高めて、高血圧症を防ぐことが分かっています。
また、葉にも降圧効果作用があります。
効能1
高血圧症
利用法1
1.大根おろし適量(飲みやすくなる程度)にカキ渋大さじ2杯を加え空腹時に飲む。(1日3回)
2.乾燥若葉20gを煎じてお茶がわりに飲む。(1日)
効能2
しゃっくりが止まらない
利用法2
へた(生薬名:柿帝 シテイ)5gとひねショウガ5gを、水200mlが半量になるまで煎じて、それを飲用する。
効能3
膀胱炎、血尿
柿は、体の熱を下げる作用にも有効な果物です。
また、実だけでなく、葉にも止血や解熱作用があります。
膀胱炎には、実を用いますが、季節外れで実が手に入らないときには、干し柿を用いても良いです。
へたの黒焼きも有効です。
利用法3
1.干し柿の黒焼き、または、へたの黒焼きを粉末にして、それを、干し柿の黒焼きはスプーン1~2杯、へたの黒焼きはスプーン1杯、空腹時に飲みます。
重湯(おもゆ)で飲めば、さらに効果が上がります。
または、干し柿1個分に、炒った黒ゴマ4g、黒砂糖4gを練ったものを食べます。
効能4
尿が出しぶるとき
利用法4
生の柿の実(中大きさ)5個と黒ゴマ4gを、水600mlで半分の量になるまで煎じます。
その汁を飲みます。(1日3回に分けて)
効能5
急に血圧が上がったとき
利用法5
柿の実(1個)の絞り汁を、同量の牛乳で割って飲用する。
効能6
血圧を安定させる
利用法6
若葉を摘み取って水洗いし2~3分蒸して、冷めたら小さく刻んで、日干しにし良く乾燥させる。
これをお茶葉と同じように柿の葉茶にして毎日飲む。
効能7
おねしょ
柿の葉には利尿作用があるのですが、面白いことに柿のへたはおねしょを治す民間療法として、昔から使われています。
利用法7-1
乾燥させた柿のへた15gを、水400mlで半分の量になるまで弱火で煎じます。
これを空腹時に飲ませます。(1日3回に分けて)
利用法7-2
渋柿の種を黒焼きにしたものを、粉末にしてスプーン1杯ずつを空腹時に飲ませます。(1日3回)
採集
カキ渋:実が若く青いうちに渋柿からとる。
へた:熟した実からとり日干しにし乾燥させる。
葉:若葉を摘んで水洗い後、日干しにし乾燥させて粗く刻む。
以上が、「柿 カキ」についての最終回でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
柿 カキ かき(柿帝)の「信仰生活」「品種」「渋抜き」
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今回も引き続き「柿 カキ」についてのご案内です。
カキについて何かの参考になれば幸いです。
カキは昔、信仰生活と深い関係がありました。
現在でも神への供物としてカキの実や、くし柿(干し柿を串に刺したもの)を供える神社が多くあります。
正月には神棚にこれを供える風習はひろく、年明けには必需品とされています。
農家では成木責(なりきせめ)といって、果樹の豊作を予祝(前祝いする)行事も、大抵の場合はカキの木を対象として行われています。
柿 カキ
〔柿の品種〕
カキは多くの品種があり、日本全国に広く栽培されているものや、地方の品種として知られているものなどと様々です。
またカキには甘ガキと渋ガキがあり、果実としての利用価値は高いです。
しかし、カキによっては品種が分かりづらいものもあります。
すなわち品種がはっきりしないものは、種子の有無や渋抜けなどを参考に分類することもあります。
利用価値の高いものの例としては富有や次郎などが有名です。
その他にも正月、甘百目( あまひゃくめ )、禅寺丸などがあります。
そのほかに紋平、衣紋などがあります。
甘ガキは御所型と御所型以外のものとに分別されるが、甘ガキとして代表的な富有、次郎などは御所型に属し、このほかにも御所、天神御所、花御所、晩御所などがあります。
甘ガキの生産量の半分以上は富有が占め、次に次郎となっています。
渋ガキの代表的なものは西条、平核無、会津身不知、愛宕、堂上蜂屋などです。
そのほか、大和百目は山梨、四ッ溝は静岡、葉隠は福岡とそれぞれ知られています。
〔渋抜き〕
カキの渋味は、タンニンの細胞が破壊されて、その破壊された細胞が流出することによって感ずるのである。
甘ガキや渋ガキの熟したものが渋くないのは、タンニン細胞の内容物が不溶解の状態のまま硬化するためである。
甘ガキは、実の中に胡麻が生じて渋くないのは、タンニン細胞の内容物が硬化して褐変(かっぺん)したものと考えられる。
渋抜きの方法は、
アルコール、湯抜法、炭酸ガス(ドライアイス)、エチレンガスなどを利用する方法がある。
以上が「カキ」についてのご案内でした。
ご覧いただきありがとうございました。
柿 カキ かき(柿帝)とは?「栽培の歴史」~食べておいしい秋の味!
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今回は「柿(カキ)についての知識」をご案内します。
カキの生薬名は「柿帝(してい)」といいます。
カキといえばオレンジ色の果実が思い浮かぶと思います。
カキには甘ガキと渋ガキがありますが、甘ガキはそのまま果物として、渋ガキはアルコールなどに漬けて渋を抜くか、または、干しガキにして食べると甘くておいしいですよね。
このカキの栽培について、日本では古くから盛んに栽培されているようですが、中国や朝鮮でも栽培されていますが、日本のように果樹としては発達していないとのことです。
また、アメリカに自生しているカキは、主に日本から栽培品種を取り入れたものだそうです。
カキ
カキとは
カキはカキノキ科のカキノキ属に属し、世界中におおよそ190種類あるといわれており、高木または低木で、落葉性のものと常緑のものとがあります。
そのほとんどは熱帯、亜熱帯地方に自生し、温帯地方には数種類しか自生していません。
黒檀(コクタン)もこれに属します。(黒檀:柿の木の仲間で、東南アジアが原産地の樹木)
このうち果樹として栽培されている種は、カキ、シナノガキまたはマメガキ、アメリカガキ、アブラガキの4種あるが、その中でもカキを除く3種は果実としての価値は低いです。
カキは日本にも原生しているものと思われますが、純野生種と野生化したとの区別ができていません。
純野生種は中国の江蘇省、浙江、四川、雲南に自生しているといわれており、園芸学者である菊池秋雄氏は、湖北省の武漢で純野生種と認めています。
〔栽培の歴史〕
日本におけるカキの栽培の歴史はかなり古いです。
カキの果樹としての記録はすでに、日本現存最古の薬物辞典の本草和名(ほんぞうわみょう)に出ており、カキを加岐と書いていいます。
また、平安時代中期に作られた辞書の、和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)にはカキは赤実菓也、音市、和名賀岐と記されており、この時代には既にカキの栽培種と野生品種とははっきり分かれていました。
平安時代の法令集(律令の施行細則)の延喜式(えんぎしき)には、菓子類として干柿子および熟柿子が記されており、宮中の御園の果樹としてカキが栽培されてました。
また柿二升とも書いており、室町時代では往来物の尺素往来(せきそおうらい)に、菓子類の中にカキと稗柿(ほしがき)があり、また茶子の料として串柿(くしがき)が見られます。
文献によると、現代の品種のほとんどはおおよそ18世紀(西暦1701年~西暦1800年)までに、栽培されていることが推測されているようです。
これは現在でも古いカキの木が、各地に自生していることからも想像がつきます。
以上が「柿(カキ)についての基礎知識」のご案内でした。
次回も「柿(カキ)」についてのご案内をする予定です。
ご覧いただけたら幸いです。
フキ ふき 蕗(蜂斗菜)フキノトウの花言葉!効能「健胃」「虫刺され」など
ご覧いただきありがとうございます。
今回は、前回に引き続き「フキ」についてのご案内をします。
フキの特徴は、本来は山地や野原に自生するキク科の多年草ですが、食用として広く栽培されています。
初春に、 地面から顔を出す幼芽(フキノトウ)は、フキの花のつぼみです。
フキの花言葉は「公平」「公平な裁き」「私を正しく認めてください」「困ったときに側にいて」「正義がなされるでしょう」「愛嬌」です。
フキノトウの花言葉は「真実は一つ」「愛嬌」「待望」「仲間」です。
フキ
用途
昔は山地や野原に自生する野生のフキを食べていたが、現在では栽培により品種が改良されて、茎もやや太めで柔らかく味も良くなりました。
本来は葉柄を食用としていたが、幼芽(フキノトウ)も葉も食べられます。
一般にミズブキが香りも上品で柔らかく、色も淡緑色で綺麗です。
アキタブキは料理には適しませんが、茎を加工して砂糖づけの菓子にしたのが秋田の名物となっています。
葉を乾燥させたものを型にして、布や紙に緑色の塗料で摺染め(すりぞめ)にしたものをフキずりといって、ふろしきやふすま紙などの模様に利用されています。
なお中国では食用よりも、むしろ薬用として栽培されています。
効能と利用法
フキノトウの効能
せき止め、去痰
利用法
1日量として水400mlに乾燥(陰干し)したフキノトウ10~15gを入れ2/3量になるまで煎じて、3回に分けて、空腹時に飲用する。
地下茎の効能
健胃、去痰
利用法
1日量として水400mlに乾燥(日干し)した地下茎は5gを入れ2/3量になるまで煎じて、3回に分けて、空腹時に飲用する。
採集と保存法
つぼみのうちに摘み取り、陰干しにして良く乾燥させる。
地下茎は日干しにして良く乾燥させる。
葉の効能
切り傷
利用法
消毒液の替わりに応急手当てとして、葉を搾ってその汁を付けると化膿止めになります。
茎や根も同様に効果があります。
葉、茎の効能
虫刺され
利用法
生葉または茎から搾り取った汁を付けると、効果があります。
〔料理方法〕
フキの料理にも色々ありますが、その代表的なものは、きゃらぶきという料理です。
この料理は生のフキを1日じゅう日干しにして、その皮をむき適当の長さに切って鍋に入れ、乾煎りした後に醤油や酒を少々入れて味付けし、さらにトウガラシを振り込んだものです。
これは長期間の保存ができ、また焼き魚の付け合わせやお茶づけのとも、汁粉のあと口などによく利用されます。
和え物は、葉を湯がいて絞ったものを刻みゴマみそで和えます。
煮物のときは茹でてアクを抜き、カツオ節の出し汁に醤油と砂糖で薄味に煮つけます。
幼芽(フキノトウ)は少し苦味があり、天ぷらや吸物に入れます。
または刻んで味噌を加え、フキノトウ味噌を作ります。
以上が「フキ」についての最終回でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
フキ ふき 蕗(蜂斗菜)の知識! その1
ご覧いただきありがとうございます。
今回は、「フキ」についてのご案内です。
フキの生薬名は「蜂斗菜(ほうとさい)」といいます。
昔はお菓子類が貴重であったと聞いています。
そのお菓子を身近な植物で作ることが考えられたようです。
その一つがフキの砂糖づけといわれています。
フキの砂糖づけは、茎を加工して砂糖づけの菓子としたものです。
江戸時代の末1835年(天保6)に、羽後国河辺郡仁井田村(現在の秋田県秋田市)の熊谷惣道という人が、太平山(たいへいざん)のフキを採取し、それを原料として作り出したともいわれています。
また、そのほかの説では、秋田の杉山寿山堂の祖先が、佐竹藩の御用商人の頃に、創始したとも伝えられています。
フキ
フキとは
フキは日本特産の植物で、山地や野原に自生するキク科の多年草です。
地中に根茎があり、早春に包葉につつまれた花穂を出します。
この花穂をフキノトウといい、その若い花穂も茎と同様に食用になります。
白色の筒状花からなる多くの頭花を総状につけており、雄花と雌花は別々の株にできます。
雌花の株には白色の冠毛があり、果実がみのります。
葉はすべて根出葉で、花が散った後に大きくなります。
長い葉柄の先端に腎臓形か円形の葉が出て、縁に不規則なきょ歯があります。
フキは古くから山地や野原などで採取し、山菜として食用にされていました。
その後、栽培が盛んになり広く食べられるようになりました。
また種類は、ミズブキ、アカブキ、アイチブキなどの品種があります。
その他にアキタブキという大形のフキがありますが、これはフキの変種であり、東北地方から以北にかけて多く自生しています。
またアキタブキの栽培は、天保の頃から栽培されていて、肥料を施すと葉は直径1m、葉柄の長さ1.5mにもなります。
〔栽培〕
フキは特に寒さに強く、2~3月頃によく成長します。
暑さにも比較的強いですが、夏季は新葉を開きません。
比較的たくましい植物で、どんな土地にも適しますが、葉が軟弱で大きいことから分かるように、土壌は壌土か砂壌土で比較的に日陰を好みます。
酸性には、きわめて強いといわれます。
地中茎は地表近くに自生するが、根は下に伸長するので、過湿地や保水地などでは病害が多くなります。
栽培方法は、
●促成軟化栽培
12月に根株を温床内(床土を温かくした苗床)で被覆(ビニールなどで覆う)し、1月~2月に収穫する。
●保温栽培
12~1月に畑で片屋根式の被覆を行い、2~3月に収穫する。
●早熟栽培
8~9月に砂質地に新苗を植栽し3~5月に収穫する。
この栽培の場合は密植多肥とし、通常10a当り窒素37kg、カリ15kg、リン酸25kgの肥料を与えればよい。
●普通栽培
長年にわたり放任して育ったものを4~5月に収穫する。
以上の4通りがあります。
以上が「フキ」についてのご案内でした。
参考になれば幸いです。
次回は「フキの花言葉や効能」などについてご案内します。
高血圧!病気になってからでは遅すぎる!~血圧を下げる食事
ご覧いただきありがとうございます。
前回は「高血圧の食事2」についてでした。
今回も引き続き「高血圧の食事3」についてのご案内です。
血圧測定方法は主に3通りの方法があります。
1.「聴診法」・・血圧計と聴診器を用いて測定する。
「聴診法(リバロッチ・コロトコフ法)」は聴診器で血管音を聴いて測ります。
血管音発生開始時の圧を「最高血圧」、音が消えたときの圧を「最低血圧」としています。
2.「脈波法」・・自動血圧計で測定する。
「オシロメトリック法」は血圧計で使われていて、圧脈波が急激に大きくなったときの圧を「最高血圧」急激に小さくなったときの圧を「最低血圧」としています。
3.「触診法」・・血圧計と指による触診で測定する。
などの方法があります。
家庭用の血圧計は主に「オシロメトリック法」となります。
自分の血圧を常に知っておくことも大切ですね。
高血圧の食事3
血圧を下げる食事のポイント
塩分摂取量は一日6~8gに抑えます
血圧が高い人は、今までより塩分の摂取量を制限することが基本です。
〈塩分をとり過ぎないためには〉
〇料理はできるだけ薄味に。
〇漬け物の食べ過ぎ、味噌汁の飲み過ぎに注意。
〇インスタントラーメンや加工食品などはなるべく避けるように。
〇しょうゆは減塩しょうゆを用いる。
〇薄味だからといって食べ過ぎないこと。
〇塩分を省けるものは省く。
〇一日に使う塩分は量っておくか、その都度量る。
〇外食はできるだけ控える。
〇洋風料理にする。
食事はバランス良く
食事は食べ過ぎや塩分のとり過ぎにも注意が必要であり、栄養のバランスを考えてこそ高血圧の治療となります。
また、健康維持にもつながります。
主食である、ご飯やめん類、パンなどはとり過ぎに注意が必要で、一日に卵1個、肉・魚貝類100g、野菜300g、大豆製品80g、牛乳1~1本半はとるように心がけ、砂糖もとり過ぎないようにしましょう。
太り過ぎの人はカロリー制限を
高血圧の大きな要因は肥満からくるといえます。
標準体重〔(身長-100)×0.9〕を10%以上オーバーしている人は、カロリーの摂取量を減らします。
卵、肉、魚貝類、野菜、大豆製品、牛乳などはしっかりとって、嗜好品や甘いもの、また穀物などの糖質および脂質を減らします。
この方法で、1ヵ月の減量2Kg程度を目標にします。
標準体重なら適正な摂取エネルギーは1800kcalが目安です。
穀物や甘いもの、動物性脂肪のとりすぎに注意
動脈硬化の主な原因としては血液中のコレステロールや中性脂肪です。
特に高血圧の人は動脈硬化には注意が必要です。
卵は一日1個なら大丈夫ですが、魚や肉の内臓、いかや貝類のとり過ぎに注意します。
動物性脂肪は血中コレステロールや中性脂肪を増やすので控えて、その分植物性脂肪をとりましょう。
また糖質や果糖は血中の中性脂肪を増やす原因となります。
新鮮な野菜や果物を十分にとる
野菜や果物などに含まれるカリウムは、血管や心臓を丈夫にする働きがあります。
高血圧は心筋肉のカリウムが不足し易くなりますし、体内のカリウムは、治療薬の経口利尿剤によって減少します。
また高血圧の大敵である便秘の予防や改善のために、野菜や果物を十分に食べましょう。
以上が「高血圧の食事3」についてでした。
少しでも参考になれば幸いです。
高血圧!そのまま放置しておくと他の病気が起こる可能性が高まる?
ご覧いただきありがとうございます。
前回は「高血圧の食事1」についてでした。
今回も引き続き「高血圧の食事2」についてのご案内です。
前回、血圧は血管の場所によっても違いがあり、全身の血圧の一例を記載しました。
その一例のほかにも、人体の血液の流れは、心臓の右心室から肺動脈を経て肺毛細管に分かれ、肺静脈を経て心臓の左心房に帰ります。
この肺循環系の動脈血圧は、前回記載(全身の血圧の一例)の血圧よりもはるかに血圧は低いのです。
全身それぞれの血管において血圧が定まっているのは、毛細管で必要な血液の流れや一定の血圧を保持することによって、炭酸ガスと酸素を入れ換えて、老廃物と栄養素を円滑に交換するためです。
高血圧の食事2
高血圧を治すために
高血圧をそのまま放置しておくと、脳や心臓、腎臓にまで病気が起こる可能性が高くなってくる
動脈血管壁内に、コレステロールをはじめ脂肪やカルシウムが粘着し、しだいに線維化し石炭化が起こって、内膜の内面が肥厚し膨らみができてくるのが動脈硬化で、心筋梗塞や脳梗塞および狭心症を発症する原因となりますが、それらの進行を促進するのが高血圧なのです。
また高血圧は小動脈硬化や細動脈を起こし易くし、腎不全や脳卒中の原因にもなります。
高血圧の治療
高血圧でも特に自覚症状がない場合には、ついつい治療を怠ってしまいがちになりますが、その間にも血管の障害は進んでいます。
高血圧の治療は、そのコントロールを一生続けることが大切なのです。
①食事療法
高血圧の症状は塩分のとり過ぎが主な原因ですから、その食事内容が重要であり、塩分をとり過ぎないように十分注意が必要です。
また太り過ぎにならないためにカロリーを抑えることが大切ですが、栄養素はバランス良くとることが重要です。
②生活の規制
血圧を上げる要因をみつけ出して、できるだけ減らします。
精神的ストレスは高血圧に悪影響を与えます。
ストレスに対して適応力をつけることが大切です。
冬は特に急激な寒温による温度差に、注意しなければなりません。
運動は自分の体力に適したものを適度に、睡眠は自分に合った睡眠時間をとります。
③薬の使用
薬の使用については、高血圧の状態や合併症の有無、程度などをみて医師が判断しその指示に従います。
療法などの指示は厳守することが大切です。
以上が「高血圧の食事2」についてでした。
次回も「高血圧の食事」についてご案内する予定です。
ご覧いただけたら幸いです。