ザクロ(石榴皮)ってどういう植物なの!?海外は栽培、使用法は?その1
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今回は、「ザクロ」についてのご案内です。
生薬名は石榴皮(せきりゅうひ)といいます。
江戸時代の百科事典『和漢三才図会』には、果皮と樹皮は下血、下痢などに、根は駆虫剤として使用されていたと、書かれています。
現在では、実、果皮、枝の皮、根の皮、花、葉などすべて民間薬として使用されています。
花は乳腺炎、根の皮は駆虫剤に実は口臭、果皮はせき止めの薬として用いられています。
ザクロ
ザクロとは
東南アジア原産のザクロ科の落葉小高木で、亜熱帯地方に広く自生します。
ペルシア地方では、有史以前から栽培されており、アフガニスタン地方でも貴重な果樹とされている。
また、地中海沿岸地方である、南ヨーロッパや北アフリカ地方では、果樹として栽培されています。
中国では主に華中、華北において花木または果樹として、自生または栽培されている。
アメリカではジョージア、ルイジアナ、フロリダ、などでも栽培され、清涼飲料グレナデンの原料や生食用とされている。
日本にも古くから伝来し、九州から本州まで栽培が可能です。
日本では果樹としては、ほとんど栽培されていませんが、庭園に花木、盆栽など観賞用として植樹されています。
種類
スイショウザクロは果皮が黄白色で、種子が白い。
クロミザクロは果皮が紫黒色。
ハナザクロは八重咲で、園芸品種とされている。
また花の色は紅、白、紅白の絞り、かば、黄、などがあり、梅雨時に鮮紅色の花をつける。
特徴
雌雄同株。
葉は長楕円形で対生しており表面につやがある。
果実(種子)は花托が発達したもので、球形をしており果皮が厚く、10月頃になると果実は赤色に熟し、その果皮は裂けて、中にある多数の淡紅色をした種子があらわれます。
果皮の内部は6つに区分され、多数の種子が薄い隔壁に沿って配列している。
果実の外側の半透明の肉質部は、甘味と酸味があり果実酒にしたり、そのまま食べたりします。
幹や根皮には、アルカロイドのペレチエリンが含まれていて、昔は虫の駆除に使われていたが、副作用が強いということで、現在はほとんど使われていません。
以上が「ザクロ」についてのご案内でした。
次回は「ザクロの効能や花言葉」などについてご案内する予定です。