ヒトの皮膚の構造!
ご覧いただきありがとうございます。
今回は「皮膚の構造」のご案内です。
ヒトの皮膚の表面には、壊死した細胞の層があり、かなり丈夫で外部からの刺激や、いろいろなものの侵入を防いでいます。
また、皮膚の表面は少しずつはがれながら、薄片(あか)となって落ちていきます。
皮膚の病気-2
皮膚の構造
皮膚は外側から、表皮、真皮、皮下組織からなっています。
一番外側の膜は表皮で、常に外部と接している部分です。
表皮はさらに角質層など、5層から構成されていて、表皮の表面部を角質層、真皮と接した部分が基底層です。
基底層には小さな円形をした基底細胞と、メラニン色素をつくる働きがある、多くの球形顆粒を有した色素細胞とがあります。
色素細胞は紫外線を浴びると、メラニン色素が作られ、基底細胞内に黒色の顆粒化されたメラニンを放ちます。
これは紫外線の影響による害を、防いでいるためです。
また、基底細胞は常に生まれ変わっていて、表面に近くになるにつれて形が変わり、表皮の一番外側の角質層となります。
角質層は水分がほとんどない強じんな、ケラチン線維などで満たされ、積み重なっていきます。
真皮
表皮の内側は真皮で、この真皮には、汗腺、皮脂腺、毛包、立毛筋などがあって、自立神経ともつながっていて、痛覚、触覚、温覚、冷覚など感覚受容器でもあり、脊髄と神経でつながっています。
また、ここにはリンパ管や血管もきており、弾力線維、格子線維、膠原線維(コラーゲン)などで構成され、張りや弾力があって、外部からの圧迫にともなう、衝撃を和らげる役目を担っています。
このほかにも、真皮には網の目のように毛細血管が広がり、この血管を血液が流れることによって、皮膚の赤みをつくっているのです。
皮下組織(皮下脂肪組織)
真皮の内側にある組織を皮下組織といいます。
この組織は主に脂肪細胞からなっており、柔軟性の高い弾力のある組織です。
脂肪を蓄えるとともに、外部からの衝撃を和らげる役目もあり、皮膚が裂けるのを防いでいます。
また、周りには、少しの線維組織もあり、血管も通っています。
つめ
爪甲は、一日に0.1~0.5mmほど伸びます。
これは爪根(根元)の細胞が分裂するためです。
つめが成長するうえで必要な部分は、爪半月として透けて見える部分(つめの根元にあたる部分)で、爪母といわれるところです。
また、爪甲を囲む皮膚の部分(爪が作られる部分)を爪郭(甘皮)と呼び、爪甲の下にある組織を爪床といいます。
以上が「皮膚の構造」についてでした。
少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。