ふけ症!予防と治療
ご覧いただきありがとうございます。
今回は「ふけ症」についてです。
ふけは、被髪頭部にみられ、汗腺や脂腺の分泌物と表皮角質層が、自然にはがれ落ちたものです。
おもに思春期や初老期にあらわれます。
病的なものは、頭部粃糠疹(ひこうしん)といい、頭部に角質がたまって、多くの米ぬか状のふけが落屑します。
次に、ふけとは、ふけの予防法、治療法をご紹介します。
ふけ症
自然なふけ・病的なふけ
頭の皮膚は、洗髪直後では角質層が洗い落とされきれいですが、2~3日経つと、表皮の角質がはがれたまってきます。
その後には、ふけが多く見られるようになり、洗わないでいると臭気を放つようになります。
これは、洗髪をしていないためで、病的なものではありません。
次のような症状の場合は、皮膚病が疑われます。
①かゆみがひどくふけが異常に多い。
頭皮の湿疹、皮膚炎など
②髪の生えぎわで大きく落ちにくいふけ。
乾燥癬、脂漏性皮膚炎など
③小児に多くみられ、頭部に白癬菌が感染して起こり、はっきりした範囲に細かいふけがみられる。
頭部白癬(しらくも)
④若はげの予兆として、頭全体に細かい灰白色のふけが多く付着する。
粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)、医師の診察と治療を受ける。
治療
病気ではなく、ふけが多いだけの場合には、皮膚に合ったシャンプーで洗髪すると、ふけを軽減することができます。
しかし、原因が病気の場合は、洗髪をしてもシャンプーをかえても、ふけの改善はみられません。
治療としては、ビタミンB複合体や卵胞ホルモンの投与や、レゾルシンアルコールの塗布などが行われます。
かゆみが激しいときは、ステロイド剤入りのクリームやローションを、処方される場合もあります。
これをかゆい部分に、一日に2~3回すり込むと効果があります。
他にも、病状によってビタミンB2、B6も用いられます。
ふけの予防
自分に合ったシャンプーを
ふけを防ぐには、頭髪や頭皮の汚れを落として、適度なうるおいを保つなど、自分に合ったシャンプーを選ぶことが大切です。
選ぶ目安として、脂性のふけには洗浄力の強いシャンプー、乾燥ふけにはオイリーシャンプーがおすすめです。
洗髪の方法も大切
汚れがひどいときは、毎日、(通常の場合は週2~3回)肌に合ったシャンプーを使用します。
この際、頭皮をつめで傷つけないように気をつけて洗い、ぬるま湯でよくすすいだのちリンスしておきます。
水けはふきとって、髪はよく乾燥させることが大切です。
病気ではないが、ふけが多い場合
ふけとり用の薬剤、ミカロンを洗髪の前に頭皮に塗ってから、洗髪すると効果があります。
以上が「ふけ症」についてでした。
少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。