ヒトの皮膚の働き!
ご覧いただきありがとうございます。
今回は「皮膚の働き」のご案内です。
ヒトの皮膚の働き
皮膚は体の表面をおおっており、体内を保護することが主な役目ですが、筋肉や骨格とともに、体を支える器官としての役目もあります。
主な働きとして、体内の保護作用、体外の保護作用、知覚作用、呼吸・吸収作用、体温調節作用、分泌作用、排泄作用などがあります。
対内保護作用
体の抵抗力(免疫)やアレルギーの抗体を作る作用があります。
これは、皮膚に送られた、リンパ球、ランゲルハウス細胞、貪食細胞組織球などの共同作業によって作られます。
対外保護作用
この役目は皮脂膜と角層が担っています。
皮脂膜が表皮全体をおおって表皮にうるおいを与え、表皮の乾燥を防ぐと同時に、ほこりや細菌などを吸着して、角質とともに、あかとなってはがれ落ちます。
これにより細菌などの侵入を防止しています。
また、表皮細胞内に吸収された、メラニン顆粒は有害な紫外線を吸収してくれます。
知覚作用
外部からの情報を、各種の感覚受容器で受けて、脊髄から大脳へと情報が伝達され、体を守るため、さまざまな反応があらわれます。
呼吸・吸収作用
皮膚呼吸といって、いかにも皮膚に呼吸作用があるように思われていますが、これはほんの微量です。
皮膚からの吸収は角質層で防いでいますが、汗孔や毛穴から、ごくわずかに真皮に入ってきます。
体温調節作用
寒いときは血管が収縮し、汗の出を止めて体温の放出を防ぎます。
一方、暑いときは皮膚の血管が拡張して熱を放出し、体温を常に一定の範囲内に保つように調節しています。
汗の出る量は、一日に出る尿量とほぼ同じで、一日平均1~1.5Lも出ています。
再生作用
表皮だけの損傷は、皮膚が再生されて傷あとは残りませんが、真皮まで傷つくと傷あとが残ります。
体の情報伝達
そのほかの重要な役目は、体内の情報を伝達することです。
たとえば、皮膚の血色がよいときには、血中酸素が十分にあって、体調のよいことをあらわしています。
逆に、皮膚の色が青白く見える場合は、血管を流れる血液の血中酸素が少ない場合で、疲労や貧血などといった体調不良のあらわれです。
このように、皮膚は内臓の鏡といわれるように、体内の状態を多感に表現しています。
以上が「皮膚の働き」についてでした。
少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。