糖尿病、胃・十二指腸潰瘍!~この薬膳で克服しましょう!
糖尿病は、内分泌系の病気で、漢方でも早くから治療されています。
この病気は、美食家に多いといわれ、エネルギーをとりすぎのうえ、ストレスがたまりすぎた人や運動不足の人に多いといわれています。
また、多尿、頻尿でのどがひどく渇く場合は、糖尿病が疑われます。
このように糖尿病は、食生活に大きく関わっているとされています。
漢方では、この病気を水毒(水分代謝の異常)と考え、水分の新陳代謝を整える治療が行なわれます。
食養法もこれに基づいて、似類補類や利水作用のある食品が使われます。
糖尿病の薬膳
豚のすい臓
これは漢方でいう、似類補類といわれるものです。
豚のすい臓は、良質のたんぱく質で、天然のインスリンが含まれ、血糖値を下げてくれる食品です。
南蛮毛(トウモロコシの毛)や山薬(乾燥ナガイモ)と一緒に用いれば、さらに効果があるといわれています。
ヤマノイモ
糖尿病で多尿の場合は、一日3回、60g/一回、ずつ食べると効果が期待できます。
ゲンマイ
ゲンマイをスープや粥にして用いると、口の渇きを和らげてくれます。
ゲンマイ
アサリ
むくみがあって尿の出が悪い人や、のどが渇く人に特におすすめです。
このほかにも、ハトムギ、トウガン、ホウレンソウ、スイカなどがあります。
胃炎・胃弱の薬膳
胃を元気にして、働きを活発にしてくれます。
ヤマノイモ
糖尿病でもご紹介しましたが、胃にもよい効果をもたらしてくれます。
ヤマノイモには、消化酵素が多量に含まれていて、消化の促進作用に優れています。
生食はさらに効果があります。
エンドウマメ
中国の古い薬物書には、
「豌豆の主たる効用は脾胃を中心とする病である」
と書かれています。
胃腸虚弱による下痢、嘔吐、また、糖尿病には、羊肉と一緒にして食べると、さらに効果があるといわれています。
ほかにも、牛肉、ダイコン、ニンジン、シソ、ショウガ、オオムギなどがあります。
胃を弱めるといわれる食品には、冷たいもの、タケノコ、アルコールなどです。
十二指腸潰瘍の薬膳
ジャガイモ
ジャガイモに含まれる成分、アトロピンの作用(鎮痙作用)で、胃・十二指腸潰瘍などの痛みを鎮める効果があります。
新鮮なジャガイモの絞り汁を飲むと、痛みを止めてくれるほか、胃の炎症も抑えてくれます。
キャベツ
キャベツには、ビタミンUやKが多く含まれているので、胃潰瘍の治療、胃壁の粘膜の再生など、おおいに期待できます。
ソラマメ
ソラマメには、止血の作用があるといわれています。
ほかに、牛乳、レンコン(節)、ジュンサイ、柿、トマト、白身の魚、陳皮、棗(なつめ)なども、止血効果があるといわれています。
以上です。
少しでもお役にたてれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。