腹痛の漢方療法!古くから伝わる処方!
ご覧いただきありがとうございます。
今回も前回に引き続き「腹痛-6」のご案内です。
腹痛に効く薬草と民間療法をご案内していますが、梅酢も効果があることはよく知られています。
一日に2~3回、梅酢をそのまま大さじ2~3杯飲みます。
または、ぬるま湯や水で薄めて飲んでもよいですし、砂糖やハチミツを少々加えれば飲みやすくなります。
特に空腹時に飲むと、胃腸病からくる腹痛によく効き、下痢止めにも効果があります。
腹痛-6
腹痛の漢方療法
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
体力はさほど衰えていない人で、腹壁は弾力があり厚く、腹直筋の緊張が認められ、胸脇苦満の腹痛の場合に使用します。
強く痛むときには、牡蠣(ぼれい)と小茴香(しょうういきょう)を加えて処方します。
小建中湯(しょうけんちゅうとう)
虚弱な体質の人で、疲れやすく、血色が悪く、みぞおちが強く痛み、腹直筋は緊張しているが、弾力が不十分という場合に使用します。
堅中湯(けんちゅうとう)
胃潰瘍や慢性の胃炎に用います。
みぞおちの痛みや振水音があり、食後に吐きけを催したり、嘔吐のある人に効きます。
一般にはこれに、牡蠣(ぼれい)と呉茱萸(ごしゅゆ)を加えます。
旋覆花代赭石湯(せんぷくかたいしゃせきとう)
胃の痛みは軽いが、みぞおちを押すと強く痛み、かたく張ってつかえ、頻繁にゲップが出て、食欲のない人に使用します。
三黄瀉心湯・黄連解毒湯(さんおうしゃしんとう・おうれんげどくとう)
体力があるタイプの人で、のぼせぎみで、胃から出血し、不眠や精神不安を訴え、みぞおちが張って、不快な場合に使用します。
胃は痛むが、それほど強い痛みではない場合で、便秘がある人には三黄瀉心湯を、便秘でない場合には黄連解毒湯を使用します。
大柴胡湯(だいさいことう)
体格ががっしりしたタイプの人で、胃が重く、便秘して、胸脇苦満(胸苦しい状態)があり、背や肩が張り、舌が乾燥して黄色または褐色のこけが認められる場合に用います。
以上が「腹痛-6」についてでした。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。