ジャノヒゲ(麦門冬)花言葉~効能!何に効くの?どんな植物なの?
ご覧いただきありがとうございます。
今回は「ジャノヒゲ」についてご案内します。
生薬名は「麦門冬(ばくもんどう)」といいます。
皆さんもご存知のとおり、薬用植物とは、一般に薬用に用いる植物の総称をいいます。
古代から健康な生活を営むうえで、経験的に病気の予防や治療に用いられている植物です。
この植物は薬物のほか、体に必要な栄養物やまた嗜好品などにも、利用する原料植物も含まれています。
古くから東洋では、植物の治療法などが組織的に研究され、後漢時代にそれらをまとめた、李時珍(医薬学家)の「本草鋼目」(博物学の巨著)が出版されました。
のちに日本にも波及し、江戸時代には小野蘭山をはじめ数多くの学者を排出し、全国に広く薬園が開かれ、物産会や採集会が活発になりました。
こうして植物が民間薬または漢方薬として広く治療の目的に使われるようになったそうです。
花言葉は「変わらぬ想い」「深い思いやり」「不変の心」です。
特徴
森林などに自生するユリ科の多年草で、別名「リュウノヒゲ」とも呼ばれています。
日本各地のほか中国や朝鮮半島にも分布しています。
シバの代わりに、池垣の土止めなどに用いられます。
草原や山林の日の当たる場所に自生し、根は白っぽいひげ根で、大きな株を成しており、所どころが分厚くなり、紡錘形の塊根となって、ふく枝を出して増加します。
葉は暗緑色で質堅く葉辺はざらついています。
また長細の線形をしており、長さ10~30cmほどで外曲し、先端が鈍くとがっています。
花は7~8月頃に小さな薄紫色に咲いて、偏側の総状花序上に、数個から十数個並んでつき、狭卵形の花被片が6枚あり、雌しべ1個と黄色の葯(やく)が6個ついています。
秋に青い色の球形の実がつきますが、これは果実ではなく種子であるため、果皮は発達しません。
根の団塊部は薬用として、解熱、せき止め、利尿、吐きけ止めなどに用いられています。
効能と利用法
効能1
滋養、強壮
利用法1
水500mlに乾燥した根5~10gと、ハチミツ5~10gを入れ、2/3量になるまで煎じる。
その煎じ汁を飲用する。(1日3回に分けて)
効能2
せき止め、消炎解熱、去痰
利用法2
麦門冬湯(ばくもんどうとう)を用いる。
麦門冬10g、半夏、粳米各5g、人参、甘草各2g、大棗3gを調合したものを麦門冬湯といい、漢方処方でせき止めに使用される。
麦門冬湯は薬局などで市販されている。
採集と保存法
採集
7~8月頃根を掘り起こして、膨らんだ部分だけを採取する。
保存法
水洗いして日干しにしてよく乾燥させる。
以上が「ジャノヒゲ」についてでした。
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。