腎臓~こうすればよい!症状の状態によって!大切なこととは!?
ご覧いただきありがとうございます。
今回は前回に引き続き「腎臓病の食事-3」についてのご案内です。
皆さんもご承知のとおり、腎臓の役目は、老廃物などを尿として排泄する働きがあります。
これらの役目を果たす、腎小体とそれに続く1本の尿細管の部分は、腎臓の基本的な機能を担います。
腎小体は血漿(けっしょう)から水分を分離する働きがあります。
尿細管は分泌機能によって尿成分を分泌して、尿を作っています。
腎臓病の食事-3(慢性腎炎の食事のポイント)
良質タンパク質を過不足なく
腎臓の働きが著しく低下すると、本来は尿中に排泄されるべき、血液中の尿素などの、タンパク質の老廃物が溜まってきます。
このような場合には、タンパク質の摂取を制限する必要があります。
一方では、タンパク質が尿中にどんどん排泄されるという症状があり、この症状をネフローゼといいます。
この症状の場合には、タンパク質をしっかり摂取しなければなりません。
このように食事は、症状や病型によって、制限や摂取が必要といったように、相反する場合があるので、自分で判断せずに、医師の指示に従うことが大切です。
一般に、慢性腎炎の場合には、タンパク質の制限はほとんどありません。
タンパク質をとる目安として、体重1kgあたり約1gはとるようにします。
しかし、とり過ぎると弱った腎臓に負担をかけるので、過不足なくとることに心がけます。
何回かに分けてとったほうが、その分負担がかかりません。
また、良質タンパク質であり、必須アミノ酸を含んだ食品としては、卵が最適です。
次には、魚貝、肉、牛乳、大豆などです。
エネルギーは十分にとる
タンパク質を制限されているときや、逆に多く必要とするときでも、エネルギーは十分にとる必要があります。
生命を維持していくために、タンパク質がそのエネルギー源となり消耗されます。
そうすると体力も弱まり、タンパク質をエネルギーに変える、窒素化合物を排泄することにもなり、腎臓にまた負担がかかります。
これは病気の回復の妨げになります。
これを避けるためには、タンパク質を含まない、糖質と脂肪によって、エネルギーのアップをはかります。
エネルギーの必要量(一日分)は、
女性一日1500~1600kcal、
男性一日1800~2000kcal
です。
以上が「腎臓病の食事-3」についてでした。
腎臓病の予防や治療に少しでも参考になれば幸いです。
次回は「腎臓病の食事-4」についてご案内する予定です。