ナズナ(薺)の花言葉は?効能「便秘」「動脈硬化」「目の充血」
ナズナには、興味深い風習があるようです。
それは、灌仏会(かんぶつえ)という儀式で、釈迦(しゃか)の誕生日、4月8日にもとづき、毎年この日を大乗仏教徒が釈迦誕生の立像を灌浴(かんよく)し祝うという風習です。
古来、灌仏会の作法はいろいろと伝えられており、通常は、花御堂(はなみどう)とう、桜の花などを飾った小さなお堂を造り、その中に誕生仏像を安置しており、甘茶(あまちゃ)を入れた水盤をそのお堂の中央に置いて、参拝者が柄杓(ひしゃく)で、甘茶を仏頂に灌(そそ)ぐということがおこなわれます。
灌浴に使用される甘茶は江戸時代になってからで、それ以前は色々な香水が使用されていました。
一方、お寺の堺内ではナズナやウノハナを売る者がおり、参拝人はこれを買い求めて、帰りに仏前に供える風習もありました。
そのほか、まじないとして、ナズナを行灯(あんどん)の中に糸に結んで下げ虫除けとされていました。
ナズナ
特徴
白色の四弁花が咲くアブラナ科の一年草で、古くから春の七草の一つで知られており、若葉を摘み取り食します。
また、どこででも見かける越年草です。
花茎の高さは30~40cmほどで、羽状に深く切れた葉を互生し、もとのほうが耳形で茎を抱き、根生葉を地面に平らに敷いています。
3~6月ごろ、白い十字状の小さな花を茎の先に総状につけ、細長い柄のある多数の花が着き、下のほうから順に上のほうに咲き上がります。
果実は平たい逆三角形をしており、三味線(しゃみせん)のバチに似ていることから、バチ草、ペンペン草とも呼ばれています。
日本全国のほかに、北半球の温帯地方にも多く自生します。
効能と利用法
効能
便秘、動脈硬化、目の充血
利用法
水300mlに乾燥させたナズナ10gを入れ、弱火で半分の量になるまで煎じる。
これを1日分として3回に分けて、空腹時に飲む。
目の充血時には洗眼する。沸騰したら火を止め、液をこして使用する。
採集
果実をつけた未成熟の全草を抜き取る。
保存法
2~3日間日干しにし、よく乾燥させて、乾燥剤入りビニール袋に保存する。
以上が「ナズナ」についてのご案内でした。
これらの効能などが少しでも参考になれば幸いです。