クズ 葛(葛根)の効能・効果「かぜ」「酒酔い」花言葉は?
みなさんはクズといえば何を思い浮かべますか?
クズといえば、まず、クズ粉からできるくず餅やクズ切りを思い浮かべます。
クズはおもに奈良県、鳥取県、福岡県などに多く自生していたと聞いたことがあります。
このくず粉は秋の終わりから、初春にかけてとれるそうで、このクズからとれるくず粉(デンプン)は各種のデンプンのうち最も良質とされており、特に製菓用に利用され大変喜ばれているようです。
生薬名は「葛根 カッコン」といいます。
クズの花言葉は「芯の強さ」「活力」「治癒」です。
クズ
クズとは
夏に赤紫色の蝶形花を総状につけ、根は大きく1m以上になります。
原産地は日本全土に自生しており、とくに山陰地方の鳥取県はクズの生産が多いようです。
アメリカでは1876年に日本から種子を輸入して栽培されており、その面積は約80万haに達しています。
そのほか、中国やインド、フィリピン、ニューギニアなどの国でも分布しています。
本来、強健で土質にはあまり影響されない植物であり、温暖で湿潤な気候を好みます。
根はでん粉を多量に含有しており、この根からでん粉(クズ粉)を採取します。
クズ餅
大和の国(奈良県)は古くからクズ粉の産地として有名でした。
クズの名の由来は、奈良県吉野郡の地名である「国栖(くず)」からきたものだそうです。
茎と根の靱皮繊維(じんぴせんい)は、葛布を織るのに利用されるほか、製紙の原料にもされます。
葛布
茎はつる状であり、その成長も著しく地面をおおうので雨の浸食から土壌を守り、落葉は腐植土となり土質を改善させるなど、土壌を保護する上では有効な植物といえるでしょう。
効能1
かぜ
利用法1
根から採取したデンプンの粉末を10倍の熱湯で溶き、コップ1杯のくず湯を作り飲む。
効能2
二日酔い予防
二日酔い
利用法2
乾燥させたクズの花5gを、水300mlで3分の2の量になるまで煎じて、冷ましてから飲む。
採集
花は総状につき、一番下の花が咲き始めた頃(8月頃)に採取する。
保存法
日干しにして、良く乾燥させ保存する。
以上がクズについてのご案内でした。
くず餅やクズ切りで有名なクズにも効能があるのですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。